早朝過ぎるセリ場

 

ブログページへの

お越し

ありがとうございます

 

 

 

札幌中央卸売市場

 

 

青果仲卸店、

木内商店の

カズです

 

 

本日は

市場の仕事と言う事で

 

 

いわゆるコラム的に

書いてみます

 

 

では!

宜しくお願いします

 

 

市場に勤めるカズも

休日に遊びに行けば

 

 

 

この業界関係者とは

 

 

違う人たちと

過ごすことも多い

わけです

 

 

そんな中で

 

たまに聞かれるのが

 

 

 

「市場って

あの建物で何を
やっているんだ?」

 

 

という

素朴なことを

聞かれるわけです

 

 

 

「何をやってる」

 

 

この言葉には2種類の

違う意味があって

 

 

 

あなたは市場で何を

しているのか?

 

 

 

市場って何をして

いるところなの?

 

 

 

②に答えつつ

①もついでに

説明しちゃいます

 

 

 

 

仲卸店の仕事の範囲で

書きますよ
(仲買なかがいと
仲卸なかおろし
言っていることは
一緒で誰から見て
買っているのか
卸しているか
の違いだけです)

 

 

 

 
札幌中央卸売市場には

 

 

毎営業日、

 

新鮮な果物、野菜、

鮮魚が入荷します

 

 

 

元々は農家さん

や漁師さんの獲った

或いは収穫した品物

 

 

 

品物を農協や漁協を

通じて輸送して市場に

流通させるのです

 

 

品物を持っている

生産者さんの立場は

こうです

 

 

場で私たちの品物の

 

   ↓

 

・価格を決めてください

 

   ↓

 

・買ったあとは

消費者さんが最終的に

消費できるようにお店や

食品加工業さん等に

流通させてください

 

   ↓

 

あと、あまり安く

買われると暮らしに

困るので複数の

業者さんで品物を

 

取り合うように価格を

決めてください

 

   ↓

 

それでも安すぎる

値段で買うなら

 

他の市場に品物を

回すこともあるので

 

宜しくお願いします

 

 

 

なんだかキツイ

感じですね

 

 

 

でも、実際は

最後は売れ行き

と生産量のバランス

が重要ですから

 

 

 

品物が少ない場合

 

  ↓

 

市場:

高い値段を付けるから

オレに売ってくれ

 

 

 

品物がお店で

売れてないのに

豊作だ!大漁だ!

のお店で売れる以上の

大量入荷

 

   ↓

 

市場:

売れ行き悪いから

欲しくないけど〇〇円

なら売れるかも

しれないから

買ってあげる

 

 

 

 

こんな感じで

それぞれの事情を

抱えながら

品物の価格が

決まるわけです

 

 

 

価格を決めるのに

使うやり方は

 

 

競り(セリ)

競売ですね

 

 

 

市場では毎営業日

 

 

セリ(競売)が

行われています

 

 

たまにニュースなんかで

見るアレです

 

 

何を言っているかよく

判らない感じで

 

売り手が買い手の

サイン(提示価格)

を読み上げて

ほぼ一瞬で価格を

決めるオークションです

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

「オレも今度、

市場に行ってセリって

やってみたいけど

いついっても

参加できるの?」

 

 

 

 

いいえ、そう言う訳には

いきません。

 

 

仲買の会社に勤務し

セリ補助員として

最低でも半年間の

経験を経たうえで、

必要に応じてセリ参加の

資格を取るわけです。

 

 

 

 

 

 

もしも、

競りが

無かったら?

 

 

 

セリが無いと

粗悪品質の品物と

 

 

上質な品物が

同様の価格に

なってしまいます

 

 

 

そうなったら、

どうでしょうか?

 

 

農家さん、

業業者さんの

労働意欲というか

良い品への

意欲を欠くと

 

 

“美味しくも

なければ、

見た目も

不味そうが

当たり前”

 

 

となると日本の国の

食文化そのものの

衰退に繋がるわけです。

 

 

 

セリがあるおかげで、
(良いものに良い

評価がなされる)

 

 

夕張メロンに

代表されるように

 
農家さんが暮らし向きを

向上させるために、

良い農作物を作る

 

 

評価が上がれば

ブランドとなり

更に高値で売れる

 

 

頑張る人が評価される

というわけです。

 

 

 

落札した仲買人が、

その品物をセリ場で

販売します。

 

 

既に注文を受けていて

セリで落とした瞬間に

行き先が決まっていること

もしばしばです。
(電話も沢山します)

 

買う人は(お客さん)は

小売り屋さん、

スーパーさん、

納品屋さん、

加工屋さん、

兎に角、野菜や

果物を必要とする方々

で業種は

本当に色々です。

 

 

 

仲卸会社は流通業と

して相場を睨みながら

 

 

滞りなくお客様に

品物が流れるように

 

工夫、

努力するわけです。

 

 

 

『不作だから品物は
ありません』

 

 

 

というわけには

いかないのです。

 

 

そういった取引の

中で自社で

 

買っていただいた

お客様に得を

していただくことで

(良い品物を

安く買えた!)

 

 

 

 

次の注文につながり

会社も潤うわけです。

 

 

生産者さんの栽培を

経て

 
市場への流通

 

 

市場から

品物の配達、
遠方への品物の送り

 

 

その先の流通である

運送業も含めて

品物には沢山の方々が

関わり、

 

生業(なりわい)と

することで

 

食卓や飲食店、

消費(食べる)まで

繋がるわけです。

 

 

卸売市場の役割

どうでしょうか?

 

 

なにか想像する

だけで

面白いですね

 

 

 

拙い説明でしたが、

興味を持つきっかけに

なれば幸いです。

 

ではでは、

カズでした。