相場が高いと言われること

いつもお世話になっています。

札幌中央卸売市場の

青果（野菜、果物）仲買、

木内商店のカズです。

本日の記事ですが、

 

相場が高いと

言われること

 

と題して記事を書きます。

 

「そんなに高い相場

なら仲買同士で

話し合って安く買えば

いいでしょ」

 

うわっ、なにやら

談合のニオイが漂って

きました。

仰るとおりたしかに

できます、出来るんです。

但し、一回なら

何で１回？どうして？

 

答えは簡単です、

全国的に野菜が

品薄で高い相場、

価格を維持している中で

不当に安く買う市場に

品物は来なくなるからです。

 

品物を送る立場、

丹精込めて野菜、果物を

作った生産者さんの側に

立ってみてください。

 

談合を行い不当に

安く買う市場はどう思われる

でしょうか？

 

「この品物が無い時に、

あの市場に構うくらい

なら他に送る」

 

というわけで、談合など

しようものなら

品物が無くなってから

慌てて全国相場より高く

買い、品物を引き戻す

ことになります。

結局は損をすることに

なります。

 

その後、

いずれは・・・

品物は戻りますが信用は

暫くは下がったままです。

また品物が少なくなった

時に二の次、三の次に

される市場となります。

 

“品物が来ない市場”

これでは市場は地域の

食の安全安心を

守れなくなります。

 

結論になりますが、

冒頭で「一回なら出来る」

といったのは嘘というか

やったら大変なことに

なるので事実上出来ない

のが正解となります。

 

相場が高いなど迷惑を

かける場面もありますが、

その中でも工夫しながら

お客様の注文に

より添った品物、価格を

実現できるよう邁進して

まいりますので

これからもよろしく

お願い申し上げます。

 

ではでは北海道、

札幌のカズでした。